早いもので2019年も残すところ2ヶ月弱となりました。
さて、年末年始で話題の一つとなるのが干支ですね。
干支といえば12匹の動物を思い浮かびますが、子どもの頃に一生懸命に順番を覚えようとしていたのが懐かしいです。
気になるのは何故か猫がいないことです。
皆さんも「なぜ猫がいないのか?」と疑問に感じたことはあると思います。
私たち日本人は十二支に猫がいないと覚えてきましたが、海外ではネコ年がある国があるのは知っていましたか?
これから干支に猫がいない理由と猫年がある国について迫っていきます!
目次
十二支になぜ猫がいない?

十二支に猫がいない理由はいくつか諸説があるようです。
ネズミのせいで入れなかった
これは猫とネズミの因縁にまつわるお話で一度は聞いたことがあるかと思います。
お釈迦様は動物たちに「元旦の日に早く来た順に干支に入れてあげよう」と言い渡しました。
動物たちは自分が一番に着いてやると張り切っていました。
ところが猫だけが神様の大事な集まりに行けなかったので、ネズミに日にちを聞いたら「1月2日」と言われました。
猫はネズミが嘘をついていることも知らずに信じてしまいます。
さて、いよいよ元旦がやってきました。
牛は足が遅いから暗いうちから出発しました。
それを見たネズミはこっそりと牛の頭に乗り、お釈迦様のもとについた途端に降りてちゃっかり一番乗りになったのです。
牛の後に残りの動物がぞろぞろやってきて皆さんのご存知の通りの順番になりました。
そして一日遅れてやってきた猫はお釈迦様に「もう終わったよ」と言われてネズミに騙されたことに気づくのです。
それから猫がネズミを恨んで追いかけるようになったと言われています。
ネズミを食べてしまったから
お釈迦様が食中毒にかかってしまい、ネズミが解毒剤を取りに行きました。
しかし、途中で猫に襲われて食べられてしまったために解毒剤を届けることが叶わずにお釈迦様がが亡くなってしまい、、、。
それで罰として十二支に入れてもらえなかった説もあります。
コチラの話はあまり有名でないので知らない人も多いかと思います。

中国に猫がいなかったから
中国で干支が作られた時は猫がいなくて入ってきたのはその後です。
猫が存在したのは4000年ほど前のエジプト!
エジプトでは猫は神様として崇められていました。
当時のエジプトは軍事力が強大で周辺の国からしたら脅威的でした。
そのためにエジプトのシンボルだった猫は忌み嫌われていたようです。
エジプトが衰退する頃に猫が他国に流れるようになり、紀元前3世紀頃に中国に猫が伝わったと言われています。
ちなみに十二支は月日や時間を表すもので動物が当てはめられるようになったのは後の話です。
それは一般人が覚えやすくするためだったと言われています。
猫が十二支にいなかったのはたまたまだったとも言われています。
それに先程の猫がネズミに騙されて十二支に入れなかった話は日本で後付けで作られた逸話だったんです。
じゃあ十二支と動物は最初は関係なかったことになりますね。
結構有名な話だっただけに意外ですね。
でもそれはそれで猫にとっては心が救われる話ではないでしょうか。
ネコ年のある国
次は本題であるネコ年のある国を見ていきます!
これは猫にとっても朗報と言えるべき話になります。
ベトナム、タイ、チベット、ベラルーシ
ベトナム、タイ、チベット、ベラルーシではウサギに代わって猫が十二支のメンバーに入っています。
猫とウサギが入れ替わったタイミングは不明ですが、特にベトナムではウサギの「卯」の「mao」の発音が猫に似ているからだと言われています。
また、猫は身近な存在で農作物を荒らすネズミを退治してくれるありがたい存在です。
農作物を守ってくれる意味でもネコ年になったのかもしれませんね。
十二支の像のある街では猫の像もあったり記念切手もあるようです。
そして猫がネズミに騙されたお話ではお釈迦様ですが、ベトナムでは道教の最高神である「玉皇大帝」が登場しています。
ブルガリア
ブルガリアでは寅年が猫年になっています。
こちらもなぜ入れ替わったのかわかっていませんが、同じネコ科動物だからでしょうか。
ブルガリア北部のヴェリコ・タルノヴォでは歩くだけで高確率で猫に出会います。
猫の子育てがしやすい街として紹介している記事もお見かけしました。
猫を大切にしているから十二支で猫が加わったのかもしれませんね。
いずれの国も猫が十二支の仲間入りをしたきっかけは定かではありませんが、もしネコ年のある十二支バージョンの昔話なんかがあったら面白いですね。
まとめ

これまで十二支に猫がいないのが常識のように捉われていましたが、猫がいる十二支が存在していたと知った瞬間は従来のイメージが覆されました。
国が変われば事情も変わる!
まさにこれに尽きますね。
面白いことに猫だけでなく、他の動物も入れ替わっている国もあるんです。
やはりその国の文化や宗教からの考えがあるんでしょうね。
色々な十二支があってもいいんじゃないかという結論に達したわけです。
ネコ年が訪れたら是非祝ってみてはいかがでしょう?
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