出典:歌舞伎連作 「播州皿屋敷」お菊 by Kisho Tsukuda Illustration
[番長皿屋敷 お菊の話] と言ってピンとこない人も、落語で聞く「1枚~2枚~3枚~」と言えば、な~んだ・・・てすぐに分かると思います。皿屋敷は、お菊の亡霊が、井戸で夜な夜なと皿を数える怪談ばなしのこと・・・
実は、お菊の話は無限に数が存在するんですよ。
全国に40種類以上!!
お菊の話は実は実話が基になっています。
江戸時代というのは、身分制度がはっきり決まっており、身分の低い女性は、簡単にささいもない事で殺されてしまう時代でした。
大奥の中では、沢山の女中が井戸に身投げして亡くなっていたそうです。
2018年にたまたまテレビで見た 皿やしき の品質が良すぎて、さまざまな昔ばなしにはまってしまいNHKの公式ページで色んなお話を見まくってしまいました。
自閉症スペクトラムの私は、以上に凝り性なんです(笑)
皿やしき
出典:NHKおはなしのくに
山本美月演じるお菊さんの妖艶さと、背景の異空間演出が素晴らしい!
お菊伝説は、落語にもなっていますが、本当に怖いバージョンと落語バージョンと好みは様々ですね。
私は、どちらも好きです!
<番長皿屋敷 お菊さんのざっくりあらすじ>
江戸時代の実話を素にした、美しくも、身分の低い女中お菊のお話です。
冷酷な主人と奥方に仕えていた16歳の若くて美人なお菊は、誤って、主人秘宝の宝の南京皿の1枚を猫を追い払おうとした隙に割ってしまいます。
激怒した主人と奥方に随分長い間、殴る、けるの暴力をふるわれ、くらい納戸に閉じ込められたお菊は、絶望し、庭の井戸に身投げして亡くなってしまいます。
その後、奥方の首筋には、お菊が割った南京皿の絵柄が浮き彫りになってきます。
そして、庭の井戸からは、すすり泣くお菊の亡霊
が現れ始め、1まい~2まい~と皿を数え始めます。
そして、そのすすり泣きの声が、どんなに耳をふさいでも屋敷中に聞こえ渡るのです。
しばらくして、奥方は、謎の病におかされ、7日間、悶え苦しんで亡くなってしまいます。
恐れをなした女中たちは、みな、屋敷を後にします。
そして、最後は、冷酷な主人も謎の死を遂げますが、誰もいなくなった屋敷の中から、お菊の皿を数える声だけが、止むことなく響き渡っていたそうです。
どうして、こんなにお菊の話には、沢山の種類があるのか気になって、私は、いろいろ、調べまくっているうちに大変興味深いテレビ番組を録画したyoutubeを見つけ出しました。
納得がいきました!
庶民のお上への怒りが、女中が死んで亡霊となって、呪いをかけていく、というストーリーを生み出したんですね。
歴史って面白過ぎです。
www.youtube.com出典:ドキュメンタリー歴史ミステリー
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