
みなさんこんにちは、ともちんです。
今日は、ムック本※を紹介したいと思います。
タイトルはズバリ「生きるって、なに?」。
外国の可愛らしい女の子が満面の笑みでこちらを見ている表紙が印象的です。
著者のたかのてるこさんは、68カ国を旅してきた旅人であり、エッセイストでもあられる方です。2011年までは東映に勤務して、TVプロデューサーもされていたそうです。
旅行先でたくさんの写真を撮られているようなので、この表紙の女の子もたかのさんが撮られた写真でしょうね。
さて、みなさんは、長澤まさみさん主演の「ガンジス川でバタフライ」(2007年)というドラマをご存知でしょうか?
実は、この原作はたかのさんのエッセイで、このドラマの制作にはご本人もプロデューサーとして大きく関わったようです。
たかのさんは高校時代水泳部だったそうで、水泳部に所属していた時にバタフライを練習したのでしょうね。
そんなパワフルで個性的なたかのさんですが、一貫して貫くメッセージは、
「世界中の人と仲良くなれる!」
ということ。
プロフィールの写真からも、誰とでも仲良くなれそうな、どこの国にも行けそうなイメージが伝わってきます。
天真爛漫で明るいイメージが強いたかのさんですが、この本には哲学的な内容がツラツラと書かれています。
「生きるって、なに?」
とは誰もが人生で一度は考える問いだと思うのですが、これをたくさんの国を旅して豊富な経験を持った著者がどう綴るのかとても興味がありませんか?
第1ページ目から
「生きるって、なに?」
の問いが始まります。
そして、
生きるって、「自分をまるごと愛する」こと
と続きます。
「自分をまるごと愛する」って?
それは「自分を大事にする」こと
問いと答えが続いてゆきます。
延々とこの問いが約60ページ続くのです(間に写真も入っていますが)。
最後のページには非常に単純明解な答えが載っています。
ただ、そこにたどり着くまでには、ハッとさせられる長文や、各国を訪れた筆者ならではの思想、壮大なスケールの人間の歴史など、宇宙的な広がりを見せる文章がたくさん載っています。
ぜひ、最後のページだけではなく、途中も読んでいたただきたい本です✨
何より、写真がかわいいんでね💕
生きるってなに⁇
みなさんはどう思われますか?
筆者のように問いにひたすら答え続けるという方法を、それぞれでしてみても面白いのではないかと思いました。
きっとそれぞれの答えが見つかるはずです。
本文中から、私の心に残った文章をご紹介して、終わりにしたいと思います。
生きるってなに?
それは「人に迷惑をかけることも 人に迷惑をかけられることも恐れない」ということ
インドでは「おまえも人に迷惑をかけて生きているのだから、人の迷惑も許してあげなさい」と教えるといいます。
人と人は、迷惑をかけたり、かけられたりしながら、
濃厚な関係、濃厚な人生を作っていくもの。
(中略)
みんなで生きている以上、困ったときはお互いさま。
人と関わることを恐れる必要はありません。
日本では、人と人の関係が希薄になって、ともすれば「迷惑をかけない」ことを至上命題のように生きてしまうかもしれません。
しかし、外に目を向けてみれば、もっと人と人が迷惑を掛け合いながら、お互い様の気持ちで暮らしている国もたくさんあるのです。
異文化に触れるということは、自分にとっての価値観を見直すいい機会になるのかもしれませんね。
※ムック:雑誌のように写真や図式を多用した作り方の書籍。雑誌(magazine)と書籍(book)を組み合わせた和製英語。
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