『ママはテンパリスト』オススメ度★★★★★




『海月姫』『東京タラレバ娘』などのヒットを飛ばす漫画家東村アキコが、自身の子育てを笑いと涙を交えて綴った革命的育児本。育児にテンパる作者とマイペースな息子ごっちゃんととのやりとりに、泣くほど笑えて、人に勧めたくなる!!

東村アキコ – Wikipedia

こんにちは。

前回のシリアスな漫画とは打って変わって、今回は抱腹必至のエッセイ的コミックです。

突然ですが、私は男の子のママです。

初めての育児で頭が煮詰まってしまっていた時、友人にこの本を貸してもらいました。

「すいません、正直…育児ナメてました!!」

出だしのこの一文で心鷲掴みです笑。

そうなんですね。

昨今ネット上では、「育てられないなら産むな」だの、「親なら当然」だの、なかなか厳しい意見をお書きになる方もいらしゃる…。

正論です。ええ、その通りです。

だけど、

だけど、

 「こんなに大変だと思わなかったんじゃ〜〜〜〜〜〜〜い!!!!!」

という親のリアルな本音を、笑わせながら昇華させてくれるというか。

というか、とにかく子どもが一歳くらいになるまでは必死すぎて本やテレビで大笑いする余裕もなかった私には、「笑い」が必要だったのです。

育児のプレッシャーを和らげてくれつつ、大笑いさせてくれたこの漫画には感謝しかありません。

育児をしている人もしていない人もまず読んでほしい。

いや、育児…特に男の子を育てている方が読んだら余計面白いかもしれません。

画風にベルばら色が入っていて、疲弊している時には感じない育児での驚きがよりダイナミックに、面白おかしく表現されているんですよね。

ベルサイユのばら – Wikipedia

『ママはテンパリスト』のお話には、笑いの中にも子どもとのやり取りで勉強になるようなエピソードも織り込まれているのですが(それでもシリアスにならずに面白いのですが)、私が好きなお話をひとつ紹介したいと思います。

作者の息子ごっちゃんが2歳の時…

彼の日課は、ペットボトルの中身をペットボトルの蓋に注ぐこと。

(この時点で、「育児あるある」です笑)

 「やめて、こぼれてるー!」

の声がけにも、笑顔で

 「だいじょぶよっ」

と応えるごっちゃん(しつこいけどこれも「あるある」です)。

そこで作者は考えます。

そうなんです。

子どもは小さな研究者。

そんな目で見たら、それはいたずらではなくて、飽くなき探究心を持った子どもの立派な研究なのです…

普通の育児本ならこんなことが書いてそうですが、

毎日の日常に追われている身としたら、

 「見守れる時と見守れない時があるんじゃーーーーーーーーい

(片付けまで自分でしろやーーーーーい)!!」

ってとこでしょうか。

作者の東村さんも、怒っていいものか悩みながらも、

「もう2歳だし、一応怒っとくか」

と、ペットボトルを取り上げます。

ここからのごっちゃんの行動が、本当に子どもってそうなんだろうなあと深く感心してしまったのですが、

そんなママ(東村さん)を見つめてため息。

「やれやれ」という顔で、

「ママ? ごめんなちゃいは?」

東村さんは気付きます。

「なんと…

 私の方が悪いことをしたと思っている…?」

そこで、作者はごっちゃんの気持ちを推測してみようと試みる。

ごっちゃんにしたら、ペットボトルの中身を蓋に注ぐのは偉大なミッション…。

 「そう…そうだ…そう…ゆっくり…

   大丈夫だ…

   問題ない…

   ようし…

   いいぞ……」

 

と、集中して作業に取り組みます。

そこへ、身の回りを世話してくれるけどよくミッションを邪魔してくる人=ママが現れます。

「チッ…またコイツか…

  いつもこうしてミッションが中断される…」

 「感情的になるな俺…

  落ち着け…」

そんな気持ちでママに謝罪を促す大人なごっちゃんが描かれています。

このシーン、ベルばら調のイラストと併せて読んでいると抱腹絶倒なのですが、結構深いことを書いてますよね。

この漫画を主人と共有してからは、子どものイタズラを見る目が少し変わりました。

そんな笑いあり、学びありのお勧め漫画です。ぜひご一読を!!

www.cmoa.jp




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