「ムーちゃんと手をつないで」感想




 

みなさんこんにちは、ともちんです。

 

私は保育士として、児童発達支援事業所で働いておりました。

最近転職をして、保育園の勤務となりましたが、そこの保育園も発達に凸凹のある子を積極的に受け入れていて、必要があれば療育施設との橋渡しなどもする方針です。

 

このブログでは、支援者、保育者の立場として発達障害というハンディキャップを持つ子に対して思うこと、自分自身が学んだことなどを書いていきたいと思います。

 

支援者はこういう気持ちで子どもと接しているんだ。

 

その一部分がご理解していただけたら嬉しいです。

 

 

さて、今回は本の紹介をしたいと思います。

 

「ムーちゃんと手をつないで〜自閉症の娘が教えてくれたこと〜」(みなと鈴 著)

 

という本です。

 

自閉症の娘を持つ作者が、自身の体験をもとに描いた漫画です。

内容もさることながら、レビューの多くが経験者の方で、レビューを読むだけでもとても胸を打たれます。

まだ完結はしていないのですが、2巻まで読んだ感想を書いていきたいと思います。

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第1巻 自閉症と受け入れるまで

この一話を読むと、「自閉症」そのものよりも、夫や両親・義両親の理解という壁がとても高いのだなと思います。

 

以前の記事でも書いたのですが、障害というのはその人自身にあるのではなく、社会にあると考えています。少数であればあるほど、自ずと理解してくれる数は減り、孤独を感じるようになります。

もし特性に不自由があっても、理解してくれる人が多く、サポートしてくれる機関やツールが発達していたら、当人はそれほど孤独を感じずに済むでしょう。

 

この第1巻では、まずお母さんが自閉症のことを受け入れるのですが、お父さん(夫)とのすれ違いが生まれてしまいます。

 

このあたりは、男女の差というか、現実に向かい合えない男性が無責任に見えてしまうのですが、実は不安に耐えきれていないだけだったのだなあと漫画を読むとわかります。自閉症云々に関わらず、夫婦のすれ違いには多少こんなお互いの誤解があるのだろうなあと勉強になります。

 

そして、旦那さんと分かり合えた後は、今度はお互いの両親への説明ですね。

発達障害、自閉症自体は何十年も前からあるのですが、障害であると認められ支援が受けられるようになったのは比較的最近のことなので、お年が上の方にはまだまだ馴染みがないかもしれませんね。

 

いまだに、障害と病気が混同していたり、育て方のせいにされたりすると、親御さんの気持ちはくじけそうになるとは思いますが、そのような誤解もまだ世の中に横行しているのだと思い知らされます。

 

この漫画は、実体験だけあって、そういった心の機微も丁寧に描かれていて、絵柄もとても綺麗で、読みやすいです。

また、作品の間に、「ムーちゃん通信」というコラムが載ってあって、専門家による解説が付け加えられています。本作と合わせて読むと、よりわかりやすいと思います。

 

第2巻 療育施設への母子通園

 

この巻は、支援者としてとても身につまされるところがあります。

どの子も一概にまとめることなどできなくて、しかし一定の基準を持って接することが必要で、療育の先生も毎日が勉強だと思います。

 

この漫画にはキヨ先生というとてもいい先生が登場しますが、おそらく現実はもっと色々な先生がいて、良い悪いではないですが、やはり保護者との相性もあるでしょうし、すんなりと療育に馴染めるかというとそうでもないパターンもあると思います。

 

先生方も色々な思いを持って働かれているでしょうし、保護者の方はもちろん、保護者でないと見えていないこともあるでしょうし、そこをぶつけてしまうと、難しいのかな、と思います。

 

もちろん意見をぶつけて、理解し合えることもあると思いますが、現実世界では、意見のぶつけ合いでうまく行くことはあまりないのかなと思います…。

 

療育の支援者として思うことは、子どもの支援であると同時に、保護者支援であるということです。

子どもの幸せは、親が幸せでなければなかなか叶えられるものではありません。

私自身も、自分自身が満たされていないと、我が子に優しくできないと感じています。

目先の教育方針云々で保護者と療育者がぶつかるよりは、まずは保護者が満たされて子どもと接することができるような配慮が必要だと私は思っています。

 

その点で、この漫画では、一波乱ありそうな先生が出てきます(笑)。

次巻に続く、なのですが、第3巻も楽しみです。

 

 

まとめ

この漫画は、

  • 実体験に基づいたリアルな内容を読むことができる
  • 綺麗な絵と、繊細な感情表現で、共感しながら読み進めることができる
  • 読者によるレビューを読むだけでも心打たれる
  • コラムも勉強になる

ということで、私も続編が気になるオススメの漫画です☆

 

ご興味のある方はぜひ手に取ってみてください。

 

 




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